2026年9月25日からプレリリースが始まる『リアリティ・フラクチャー』。
今回のリミテッド環境では、ジェイスを中心とした新たなメカニズムに加え、魂木や準備、基本土地サイクリングなど、デッキ構築やゲーム中の判断に影響する要素が数多く登場します。
特に重要なのが、ゲームを長引かせたときにカード・アドバンテージを生み出しやすいカードの多さです。
飛行や+1/+1カウンターなどを利用した攻撃的なデッキも存在するため、序盤から相手の攻勢を受け止めることも重要になります。
この記事では、『リアリティ・フラクチャー』のリミテッド環境で意識したいメカニズム、マナ基盤、除去、コンバット・トリック、デッキ構築のポイントを中心に紹介します。
なお、10種類の2色アーキタイプについては別記事で詳しく紹介しています。
「どの2色を組み合わせるのか」「各色のアーキタイプがどのような戦略なのか」を知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。
『リアリティ・フラクチャー』リミテッド攻略|10種類の2色アーキタイプと環境の特徴を解説
『リアリティ・フラクチャー』のゲームスピード
『リアリティ・フラクチャー』のリミテッドは、中速から中低速のゲーム展開が中心になると考えられます。
1マナから高マナ域まで幅広いカードが用意されているため、序盤だけで勝負が決まるというよりも、中盤以降のリソース管理が重要になる展開が増えそうです。
特にジェイス・プレインズウォーカー・トークンや墓地を利用するカード、準備による追加の呪文など、ゲームが長引くことで価値が高まる要素が多く存在します。
そのため、デッキを組む際には序盤の展開だけでなく、ゲーム後半にどのようにカード・アドバンテージを確保するのかまで考えておきたいところです。
もちろん、長期戦を意識しすぎて序盤の盤面を軽視するのも危険です。
飛行クリーチャーや+1/+1カウンターを利用した攻撃的なデッキも存在するため、序盤から相手のクリーチャーに押し込まれない構築も必要になります。
ジェイス付与
『リアリティ・フラクチャー』を象徴するメカニズムが「ジェイス付与」です。

ジェイス付与によってジェイス・プレインズウォーカー・トークンを生成したり、すでにコントロールしているジェイス・プレインズウォーカー・トークンを強化したりできます。
ジェイス・プレインズウォーカー・トークンはゲームを進めることでカードを整理したり、カード・アドバンテージを獲得したりできるため、長期戦で特に価値を発揮します。
そのため、ジェイス付与を利用するデッキでは単純にジェイスを生成するだけでなくジェイスをどれだけ長く維持できるかも重要になります。
相手がジェイス・プレインズウォーカー・トークンをコントロールしている場合は、ジェイスを攻撃するのか、それともプレイヤー本体を攻撃するのかという判断が必要になります。
相手のライフが少ない場合はジェイスを無視して勝利を目指す選択肢もありますが、ジェイスから継続的にアドバンテージを得られてしまう状況では、早めに処理したほうがよい場合もあります。
ジェイス・プレインズウォーカー・トークンを見つけたら、単純に「プレインズウォーカーだから攻撃する」と考えるのではなく、相手のライフ、盤面、ジェイスの忠誠度、今後得られるアドバンテージをまとめて判断したいところです。
魂木
「魂木」は赤と緑を中心に登場するメカニズムです。

魂木によって得られるトークンを利用することで、マナを増やし、大型クリーチャーや高コストの呪文につなげることができます。
特に赤緑では、序盤にマナを伸ばして中盤以降に大型クリーチャーを展開するというゲームプランにつながります。
ただし、マナ加速カードを入れすぎると、マナは増えても実際に使うカードが足りなくなることがあります。
魂木を利用するカードを採用する場合は、増やしたマナを使って何をするのかまで考えておきたいところです。
準備
「準備」は、クリーチャーなどのパーマネントを準備済みにすることで、追加の呪文を利用できるメカニズムです。

準備済みになったクリーチャーは、カードの右側に記載された準備・呪文を唱えられるようになります。
これによって、1枚のカードをクリーチャーとして使うだけでなく、状況に応じて追加の呪文として利用できます。
例えば盤面が有利なときにはクリーチャーを残し、相手の攻撃を受ける場面では準備・呪文を使って盤面を補強するなど、ゲーム中の選択肢を増やせるのが特徴です。
ただし、準備済みのクリーチャーが除去される可能性もあるため、相手が除去を構えている状況では、準備・呪文を先に使うべきかどうかを考える必要があります。
基本土地サイクリングで多色化
『リアリティ・フラクチャー』のリミテッドでは、基本土地サイクリングも重要な要素になります。

基本土地サイクリングを持つカードは、ゲーム序盤に必要な土地を探す役割を持ちながら、土地が十分に揃った後には別のカードとして扱えるため、デッキの安定性を高めることができます。
特にシールドでは、3色目をタッチする際のマナ基盤を支える手段として利用しやすくなります。
例えば、メインカラー2色のデッキに強力な3色目の除去を少数だけ採用し、基本土地サイクリングで必要な土地を探すといった構築も考えられます。
ただし、基本土地サイクリングにはマナを使用するため、序盤から何度も利用するとテンポを失います。
「土地を探すためにサイクリングする」のか、「手札の不要なカードを入れ替えるために使う」のか、状況に応じた判断が必要です。
前回の記事でも紹介しているように、タッチするカードは必要な色マナが1つだけのカードを優先すると、マナ事故を起こしにくくなります。
3色目のタッチは有力な選択肢
基本土地サイクリングや2色土地があることで、今回のリミテッドでは3色目を採用する選択肢があります。
特に強力な除去をタッチできる場合は、デッキ全体の対応力を高められます。
ただし、3色にすること自体が目的になってしまうのは避けたいところです。
3色目のカードを引いたものの、必要な色マナが出せずに手札で腐ってしまえば、せっかくのカードパワーを活かせません。
タッチするカードは、強力だからという理由だけではなく、実際に必要なタイミングで唱えられるかまで考えて採用したいところです。
特にダブルシンボルのカードを3色目に採用する場合は、マナ基盤への負担が大きくなります。
一方で、シングルシンボルの除去などは比較的タッチしやすいため、カードプールによっては3色目として黒や赤を採用する価値があります。
マナフラッドへの対応
ゲームが中盤から後半まで続く環境では、土地を引きすぎるマナフラッドも問題になります。
『リアリティ・フラクチャー』では、ドローやルーティング、基本土地サイクリングなど、手札の質を改善できる手段が用意されています。
そのため、土地を引きすぎた場合でも、それを別のカードへ変換することでゲーム後半の息切れを防ぎやすくなっています。
リミテッドでは「土地を何枚入れるか」だけでなく、「余った土地を引いたときにどう処理するか」まで考えることが重要です。
除去の特徴
除去はリミテッドで最も重要なカードの一つです。
『リアリティ・フラクチャー』では、白・黒・赤が比較的クリーチャーに対応しやすく、青はバウンスや打ち消しを中心に相手の脅威へ対処し、緑は除去できる対象が限定される傾向があります。
特に黒の除去は、3色目としてタッチする理由になりやすい存在です。
黒をメインカラーにしていない場合でも、シングルシンボルの強力な除去があれば、基本土地サイクリングなどを利用してタッチすることを検討できます。
赤の火力も、クリーチャーだけでなくプレインズウォーカーやプレイヤーを対象にできるものがあるため、状況に応じて使い分けられるのが特徴です。
4点火力を一つの基準にする
クリーチャーのサイズを考える場合、4点程度のダメージを与えられる除去を一つの基準にすると、対応できる範囲を判断しやすくなります。

タフネス3以下のクリーチャーは比較的対処しやすい一方、タフネス4になると除去の選択肢が減ってきます。
さらにタフネス5以上になると、一般的な火力だけでは対処しにくくなるため、確定除去やコンバット・トリック、バウンスなどの別の回答も重要になります。

デッキを組む際には「3点除去が何枚あるか」だけを見るのではなく、「タフネス4以上のクリーチャーに何ができるか」まで確認しておきたいところです。
コンバット・トリックを警戒する
リミテッドでは、コンバット・トリックによって戦闘結果が大きく変わります。
特に相手が1マナや2マナを残している場合は、攻撃する前に「そのマナから何ができるのか」を考えることが重要です。
こちらが4/4で相手が3/3だからといって、必ずしも一方的に勝てるとは限りません。
相手がクリーチャーを強化するインスタントを持っていれば、こちらのクリーチャーが一方的に倒される可能性があります。
逆に、自分がコンバット・トリックを持っている場合は、相手の攻撃を誘ってから使用することで、相手のクリーチャーを一方的に処理できる場合があります。
『リアリティ・フラクチャー』では1~2マナのインスタントも存在するため、相手の残りマナは常に確認しておきたいところです。
コモン・アンコモンのコンバット・トリック
リミテッドで特に意識しておきたいコモン・アンコモンのコンバット・トリックについては、別記事として一覧にまとめるのもおすすめです。
カード名、マナ・コスト、レアリティを事前に把握しておけば、対戦中に相手が残しているマナから「何ができるか」を考えやすくなります。
実際のカード効果まで含めて確認しておくことで、攻撃するかどうかの判断もしやすくなります。
飛行クリーチャーへの対応
『リアリティ・フラクチャー』では飛行クリーチャーも重要な存在です。
地上のクリーチャー同士が膠着してしまった場合でも、飛行クリーチャーなら相手の地上を無視してダメージを与えられます。
そのため、地上の盤面だけを見てデッキを構築すると、飛行クリーチャーへの対応が不足する可能性があります。
相手が白や青を使っている場合には、飛行クリーチャーを処理する手段や、こちらも飛行クリーチャーを用意することを意識しておきたいところです。
クリーチャーのタフネスにも注目
この環境では2マナ・3マナのクリーチャーが多く、タフネス1のクリーチャーも存在します。
一方で、タフネス3以下のクリーチャーが多いため、3点程度の火力は幅広い対象に使用しやすくなっています。
タフネス4以上になると除去しにくくなるため、クリーチャーを評価するときにはパワーだけでなくタフネスも確認しておきたいところです。
また、飛行クリーチャーが多い一方で、到達を持つクリーチャーは多くないため、飛行による攻撃はゲームを決める重要な手段になる可能性があります。
デッキ構築で意識したいこと
『リアリティ・フラクチャー』のシールドでは、最初から2色を決め打ちするのではなく、まずカードプール全体を確認することが重要です。
強力なレアやアンコモンだけでなく、コモンの枚数、除去、クリーチャーのマナカーブ、マナ基盤まで確認してから色を決めていきます。
特に重要なのが、カード単体の強さとシナジーのバランスです。
単体で強いカードを大量に採用することで安定するデッキもあれば、特定のメカニズムを組み合わせることでカード1枚あたりの価値を大きく伸ばせるデッキもあります。
また、3色目をタッチする場合は、タッチカードの枚数を増やしすぎないことも重要です。
「強いカードだから入れる」のではなく、「このカードを入れることでデッキの何が改善されるのか」を考えて採用したいところです。
まとめ
『リアリティ・フラクチャー』のリミテッドでは、ジェイス付与、魂木、準備といった新メカニズムがゲーム展開に大きく影響します。
ゲームスピードは中速から中低速になることが予想されるため、序盤の盤面だけでなく、ゲーム後半にどのようにカード・アドバンテージを確保するのかが重要になります。
一方で、飛行や+1/+1カウンターを利用した攻撃的なデッキも存在するため、長期戦だけを意識した構築ではなく、序盤の盤面を維持することも必要です。
基本土地サイクリングや2色土地を活用すれば3色目のタッチも検討できますが、マナ基盤とのバランスは慎重に考えたいところです。
特に黒や赤の除去はデッキの対応力を高められるため、カードプールによってはタッチする価値があります。
そして、リミテッドで忘れてはいけないのがコンバット・トリックです。
相手の残りマナを確認し、「このマナから何ができるのか」を考えるだけでも、戦闘でのミスを減らすことができます。
『リアリティ・フラクチャー』では、カード単体の強さだけでなく、ジェイス・プレインズウォーカー・トークンをどう扱うか、準備・呪文をいつ使うか、基本土地サイクリングをいつ行うかなど、ゲーム中の判断も重要になりそうです。
10種類の2色アーキタイプについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
『リアリティ・フラクチャー』リミテッド攻略|10種類の2色アーキタイプと環境の特徴を解説

