今回はスタンダードで使用している「ボロスドラゴン」のプレイガイドを紹介します。
赤白のカラーで構成されたこのデッキは、低マナ域のクリーチャーでドラゴンの展開をサポートしながら、強力な飛行クリーチャーを連打して相手のライフを削りきるデッキです。
<空飛ぶ友だち、モモ>や<龍へと昇る者、サルカン>を使えば、本来よりも早いターンにドラゴンを展開できます。
さらに、<勝利の楽士>による妨害対策や、<マグマのヘルカイト>による土地破壊など、攻めながら相手の動きを制限できるのも魅力です。
今回は採用カードの役割に加え、マリガン基準や序盤から終盤までの立ち回り、対面ごとの考え方について解説していきます。
ボロスドラゴンとは?
ボロスドラゴンは、赤白のドラゴンを中心としたアグロ〜ミッドレンジ寄りのデッキです。
基本的な動きは非常にシンプル。
序盤に<空飛ぶ友だち、モモ>や<龍へと昇る者、サルカン>を展開し、通常よりも早いターンにドラゴンを着地させます。
その後は飛行と速攻を活かして攻撃を続け、相手が盤面を整える前に勝利を目指します。
主な勝ち筋は以下の3つ。
- 飛行・速攻を持つドラゴンによる早期決着
- <新星のヘルカイト>などによる盤面処理と攻撃の両立
- <噴出の稲妻>などの火力による最後の詰め
ドラゴンを連打することが基本戦略ではありますが、単純にクリーチャーを展開するだけでは勝てません。
相手の除去や全体除去を意識しながら、どのターンに何を出すのかを考えることが重要になります。
デッキリスト
メインデッキ:60枚
クリーチャー:30枚
- <空飛ぶ友だち、モモ>×4
- <勝利の楽士>×3
- <龍へと昇る者、サルカン>×4
- <鳴り渡る龍哮の征服者>×4
- <財宝使い、マグダ>×1
- <マグマのヘルカイト>×4
- <壮大なる者、スマウグ>×4
- <新星のヘルカイト>×4
- <双つ口の嵐孵り>×2
呪文:6枚
- <噴出の稲妻>×4
- <浸食作用>×2
土地:24枚
- <魂の洞窟>×3
- <感動的な眺望所>×4
- <精霊龍の大渦>×3
- <山>×1
- <マルチバースへの通り道>×4
- <平地>×1
- <聖なる鋳造所>×4
- <サンビロウの境界>×4
サイドボード:15枚
- <ボロスの魔除け>×2
- <運命の大嵐、ドラゴンホーク>×1
- <失せろ>×2
- <安らかなる眠り>×3
- <縫い目破り>×2
- <幽霊による庇護>×1
- <独居房>×1
- <別行動>×2
- <ロクの伝説>×1
ボロスドラゴンの強みと弱み
強み
飛行と速攻による高い打点
このデッキの最大の強みは、相手が盤面を整える前に大きなダメージを与えられることです。
<マグマのヘルカイト>や<壮大なる者、スマウグ>など、強力なドラゴンを早いターンに展開できるため、相手が対応するための時間を与えません。
地上のクリーチャーを並べるデッキに対しても、飛行による攻撃を通しやすいのが魅力です。
相手の動きを妨害しながら攻められる
<鳴り渡る龍哮の征服者>は相手の起動型能力を制限し、<マグマのヘルカイト>は土地を破壊することで相手のマナを妨害します。
ただダメージを与えるだけでなく、相手のデッキが本来やりたい動きを妨げながら攻められる点も優秀です。
盤面を無視して勝ちにいける
飛行クリーチャーを中心とした構成なので、地上の盤面が膠着していても攻撃を通せます。
相手のライフが少なくなれば、<噴出の稲妻>などの火力も勝ち筋になります。
弱み
手札の消耗が激しい
序盤から積極的にカードを展開するデッキなので、手札の枚数が減りやすいです。
相手に除去を連打されてドラゴンを処理され続けると、後続が続かずにジリ貧になることがあります。
序盤の動きが重要
<空飛ぶ友だち、モモ>や<龍へと昇る者、サルカン>を引けているかどうかで、ドラゴンの展開速度が大きく変わります。
序盤に何もできない手札は、そのまま敗北につながることもあります。
ハンデスや除去に弱い
手札にドラゴンを抱えていても、ハンデスによって必要なカードを失うと立て直しが難しくなります。
また、全体除去を受けると盤面を一気に失うため、相手のデッキに応じた展開の判断が必要です。
採用カード紹介
<空飛ぶ友だち、モモ>×4
このデッキの最重要カード。
ドラゴンの展開を早める役割を持ち、1ターン目に出せるかどうかでその後の動きが大きく変わります。
2ターン目に通常より軽いコストでドラゴンを展開できるため、相手が盤面を整える前に攻撃を仕掛けられます。
特に<新星のヘルカイト>との組み合わせは強力。
相手の小型クリーチャーを処理しながら飛行クリーチャーで攻撃する動きは、このデッキの大きな勝ち筋です。
伝説のクリーチャーではありますが、初手に欲しいカードなので4枚採用。
<龍へと昇る者、サルカン>×4
<空飛ぶ友だち、モモ>と並ぶ重要な展開補助カード。
ドラゴンを後見することで宝物を生成し、次のターン以降のマナ加速につなげられます。
モモとの違いは、サルカン自身も成長して攻撃に参加できること。
ドラゴンを展開するための補助役でありながら、単体でも打点を稼げる優秀なカードです。
できる限り序盤に出したいカードなので4枚採用。
<勝利の楽士>×3
ドラゴンを安全に攻撃させるためのサポートカード。
相手のターンに除去を使われることが多いデッキに対して、こちらのターンに呪文を唱えられない状況を作れるのが強みです。
<壮大なる者、スマウグ>や<新星のヘルカイト>など、速攻を持つドラゴンの攻撃を通しやすくなります。
相手が除去を<勝利の楽士>に使ってくれれば、後続のドラゴンが生き残る可能性も高まります。
ただし、相手がこちらのターンに動かずに攻めてくるデッキの場合は、強さが落ちることもあります。
<鳴り渡る龍哮の征服者>×4
相手の起動型能力を制限するクリーチャー。
装備品の起動やプレインズウォーカーの能力など、環境に存在するさまざまなカードを妨害できます。
相手のデッキによっては、このカード1枚で動きが大きく制限されることもあります。
軽いコストで展開できるため、モモから2ターン目に出す動きも強力。
ただし、自分の宝物をマナとして使う能力も制限される点には注意が必要です。
宝物を使う予定があるなら、征服者を出す前に使用しておきましょう。
<財宝使い、マグダ>×1
宝物の生成を補助するカード。
ドラゴンを展開するためのマナ加速としても使えるほか、条件を満たすことでドラゴンを生成する能力も持っています。
基本的にはサブプランとしての採用。
序盤に展開補助が不足している場合の選択肢として使いたいカードです。
<壮大なる者、スマウグ>との組み合わせも意識しておきましょう。
<マグマのヘルカイト>×4
このデッキの妨害を担うドラゴン。
土地を破壊することで、相手のマナを制限しながら攻撃を仕掛けられます。
4マナ4/5飛行という優秀なスタッツも魅力。
特に重要なのは、出すタイミングです。
相手が次のターンに4マナの全体除去を使いたい状況なら、その直前に土地を破壊することで行動を遅らせられます。
ただし、土地を破壊すれば必ず勝てるわけではありません。
相手が何をしたいのかを考え、その行動を妨害できるタイミングで使うことが重要です。
<壮大なる者、スマウグ>×4
このデッキのエースアタッカー。
攻撃時に相手へダメージを与えながら宝物を生成できるため、攻撃とマナ加速を同時に行えます。
宝物をマナに使うのか、追加の打点につなげるのか。
状況によって判断が変わるカードです。
基本的には、相手のライフを削りきるために宝物を打点として使うことを優先したい場面が多いです。
ただし、土地が不足している場合や次のターンに大型ドラゴンを展開したい場合は、マナとして使う選択肢もあります。
<新星のヘルカイト>×4
攻撃と盤面処理を両立できるドラゴン。
特に小型クリーチャーが並ぶ相手に対して強力です。
<空飛ぶ友だち、モモ>と組み合わせれば、軽いコストで展開しながら相手のクリーチャーを処理する動きも狙えます。
引いたタイミングを問わず仕事をしやすいカードなので、4枚採用。
<双つ口の嵐孵り>×2
除去としても大型ドラゴンとしても使えるカード。
序盤は前兆の側を使って相手のクリーチャーを処理し、終盤はドラゴンとして展開する選択肢があります。
<精霊龍の大渦>から探せる点も重要。
手札に抱えている状況でも、序盤の除去として使えるため、比較的腐りにくいカードです。
<噴出の稲妻>×4
1マナで使える火力呪文。
序盤の小型クリーチャーを処理するだけでなく、相手のライフを直接削る用途にも使えます。
このデッキではドラゴンを展開するためにマナを使いたいので、軽い除去は非常に重要です。
終盤はキッカーによる大きなダメージも狙えるため、最後の詰めにも活用しましょう。
<浸食作用>×2
追加の除去枠。
<噴出の稲妻>だけでは対応できないクリーチャーに対して使う選択肢となります。
除去を増やしすぎるとドラゴンの展開が遅くなるため、2枚採用に抑えています。
相手の盤面を処理することと、自分の攻撃を継続することのバランスが重要です。
<精霊龍の大渦>×3
ドラゴンを探すための特殊土地。
終盤に必要なドラゴンを探して、そのまま速攻によるリーサルにつなげられる可能性があります。
土地でありながら勝ち筋を増やせる点が優秀です。
ただし、序盤の色マナ確保を邪魔しないように、使用タイミングには注意しましょう。
マリガン基準
このデッキは、序盤の動きが非常に重要です。
理想的な初手は、<空飛ぶ友だち、モモ>または<龍へと昇る者、サルカン>と、ドラゴンを含んだ手札。
土地も最低2枚は確保したいところです。
理想的な初手
- <空飛ぶ友だち、モモ>
- <龍へと昇る者、サルカン>
- ドラゴン
- 土地2枚以上
このような手札なら、序盤からドラゴンの展開を狙えます。
マリガンを検討する手札
- 2ターン目まで動けない
- ドラゴンがない
- 土地が1枚しかない
- 3ターン目に初めてクリーチャーを展開する
序盤の動きが弱い手札は、無理にキープしない方が良いでしょう。
手札を減らすことには抵抗がありますが、このデッキは序盤に攻められないと勝ち筋が細くなります。
序盤の立ち回り
1ターン目
最優先は<空飛ぶ友だち、モモ>。
このカードがあるかどうかで、次のターン以降のドラゴンの展開速度が大きく変わります。
相手が除去を持っている可能性はありますが、出さずに温存するよりも、早めに展開する方が基本的には強いです。
2ターン目
優先順位は以下のように考えています。
- <龍へと昇る者、サルカン>
- <勝利の楽士>
- <鳴り渡る龍哮の征服者>
- <財宝使い、マグダ>
もちろん相手のデッキによって優先順位は変わります。
例えば、相手の起動型能力が重要なデッキなら<鳴り渡る龍哮の征服者>を優先することもあります。
大切なのは、2ターン目に何もせず終わらないこと。
3ターン目
このターンからドラゴンの展開を狙います。
<空飛ぶ友だち、モモ>や<龍へと昇る者、サルカン>がいれば、通常よりも早いターンに大型ドラゴンを出せます。
<マグマのヘルカイト>で相手の土地を破壊するのか、<壮大なる者、スマウグ>で攻撃を優先するのか。
相手のデッキと盤面を見て判断しましょう。
中盤の立ち回り
ドラゴンを連打するだけでは勝てない
このデッキの基本はドラゴンを展開して攻めることですが、相手の逆転手段を考えることも重要です。
例えば、相手が次のターンに全体除去を使える状況なら、追加のドラゴンを展開するよりも、現在の盤面で攻撃を続ける方が良い場合があります。
相手のライフを削りきれる状況なら、無理にクリーチャーを追加する必要はありません。
<マグマのヘルカイト>を使うタイミング
このカードは、相手の次の行動を妨害する目的で使いたいカードです。
相手が4マナの全体除去を使いたい状況なら、その直前に土地を破壊して1ターン遅らせる。
相手が重要なクリーチャーを展開したい状況なら、そのためのマナを制限する。
相手の動きを想定して使うことが大切です。
<壮大なる者、スマウグ>の宝物
宝物をマナとして使うか、打点として使うかは常に考えたいポイント。
相手のライフが少なく、攻撃だけで勝てそうなら打点を優先。
次のターンに大型ドラゴンを追加したいならマナを優先。
<鳴り渡る龍哮の征服者>がいる場合は、宝物をマナとして使えなくなるため、先に必要な宝物を使用しておきましょう。
終盤の立ち回り
終盤は、ドラゴンの攻撃と火力を組み合わせてリーサルを狙います。
<噴出の稲妻>はクリーチャー除去として使うだけでなく、相手のライフを削るためのカードとしても重要です。
相手のライフが少なくなれば、こちらの速攻ドラゴンを警戒して相手も動きにくくなります。
攻撃を通すために除去を使うのか、火力を直接相手に撃つのか。
リーサルまでのダメージを計算して判断しましょう。
覚えておきたい小技
<財宝使い、マグダ>と<壮大なる者、スマウグ>
この2枚が並んでいる場合、スマウグの攻撃時能力で相手のプレイヤーやクリーチャーを対象に取る動きを意識しましょう。
悪事を働く条件を満たせるため、マグダの宝物生成につなげられます。
宝物がない状態からでも宝物を生成できる状況があるので、攻撃時の誘発能力を忘れないようにしたいところです。
<鳴り渡る龍哮の征服者>と宝物
征服者は自分の起動型能力も制限します。
宝物をマナとして使いたい場合は、征服者を展開する前に使用しておきましょう。
ドラゴンにこだわらない
ドラゴンを展開して勝つことが理想ですが、火力だけで勝てる状況もあります。
相手のライフが少なくなったら、ドラゴンを出すことに固執せず、火力によるリーサルを考えましょう。
対面別の立ち回り
緑単上陸
序盤から積極的に攻めることが重要です。
相手が<若木の生育場>などで盤面を強化する前に、こちらのドラゴンでライフを削っていきます。
<噴出の稲妻>は相手の序盤のクリーチャーを処理するために使いたいカード。
サイド後は<失せろ>などを追加して、相手の重要なエンチャントにも対応できるようにします。
イゼットスペレメンタル
相手の墓地利用を制限する<安らかなる眠り>が重要になります。
除去だけでは相手の展開を抑えきれないこともあるため、サイド後は墓地対策を優先したい対面です。
<勝利の楽士>も相手の妨害を制限する役割があるため、状況によっては重要なカードになります。
4色コントロール
相手の全体除去をどう乗り越えるかが重要です。
<マグマのヘルカイト>で相手のマナを妨害しながら、速攻ドラゴンを展開してライフを削ります。
<鳴り渡る龍哮の征服者>で相手の起動型能力を制限することも有効。
サイド後は<ボロスの魔除け>による破壊不能を活用して、全体除去への対策を意識したいところです。
ディミーアミッドレンジ
小型クリーチャーを並べられると、こちらの攻撃が止まりやすくなります。
<新星のヘルカイト>による盤面処理や、<鳴り渡る龍哮の征服者>による能力の制限が重要です。
サイド後は<縫い目破り>などの軽い除去を追加して、序盤の盤面を処理しやすくします。
ボロストークン
相手のトークン強化カードを優先的に処理したい対面。
盤面が完成する前にドラゴンの攻撃を通し、相手のライフを削ります。
<失せろ>などの除去を活用しながら、相手の盤面が大きくなるのを防ぎましょう。
ドワーフ
装備品による強化を中心としたデッキに対しては、<鳴り渡る龍哮の征服者>が重要です。
装備品の起動を制限しながら攻めることで、相手の動きを遅らせられます。
<マグマのヘルカイト>による土地破壊も有効な妨害手段となります。
まとめ
ボロスドラゴンは、序盤から積極的に攻めていくことが重要なデッキです。
<空飛ぶ友だち、モモ>や<龍へと昇る者、サルカン>を使ってドラゴンを早期に展開し、飛行と速攻による高い打点で相手のライフを削りきります。
ただし、ドラゴンを連打するだけでは勝てません。
<マグマのヘルカイト>による土地破壊、<鳴り渡る龍哮の征服者>による能力の制限、<勝利の楽士>による妨害対策など、相手の動きを考えたプレイも重要です。
特に意識したいのは以下の3点。
- 序盤の動きを確保するためにマリガンを判断する
- ドラゴンを展開するタイミングを考える
- 相手の逆転手段を意識して攻める
派手なドラゴンたちで攻めながら、相手の動きを制限して勝利を目指す。
ドラゴン好きにはたまらないデッキなので、興味がある方はぜひ使ってみてください。
それでは、良きMTGライフを!
